クライアントの目

エスネットワークスではコンサルタントが常駐して
会計や財務の実務支援を行い、
さらに経営者支援から経営者そのものを輩出しています。
今回は2010年より企業再生計画の立案から
常駐による再生実行支援及び経営者派遣のお手伝いを
させていただいているお客さまをご紹介させいただきます。
担当コンサルタントが社長さまに
率直なご意見をいただきにお伺いしました。

今回、インタビューにご協力いただいたのは株式会社フルネス代表取締役社長の山隅良平氏です。
同社はカーテンレールやブラインドなどインテリア用品のメーカー兼ベンダーとして、
設立から約30年の歴史を有する業界屈指の企業です。
しかし、2000年代後半から親会社の業績低迷により、
山隅氏は2009年にMBO(マネジメント・バイアウト)を行使し独立を図りました。
エスネットワークスではMBO後より同社の企業再生支援を継続して担当させていただいております。
では、担当の弊社執行役員 金子剛史がインタビューします。

経営の方程式で再生へ集中

Q.2009年にMBOされた時は大変なご状況でしたが、そこから現在の私募債を発行できるまでに至った取り組みをお聞かせいただけますでしょうか。

山隅社長
親会社の経営状況が悪化しておりましたが、私たちの商品は売れるという自信がありました。 何よりも当社の社員たちには売れるだけの企画力と行動力がありました。 売り先であるお客さまも、仕入れ先も応援してくれていました。だからこそ私は資本家の力をお借りして独立を決意しました。 エスネットワークスさんにはMBOの翌年からご協力をいただいて、社内に深く踏み込んでいただき、良い面も悪い面も洗い出していただきました。 そこからエスネットワークスさんと二人三脚で財務改善を真っ先に取り組みました。 倉庫と営業所を2カ所閉鎖し、関東と関西に集約。 社員は74名から60名までに減らし、スリム化を図りました。 そして、次に業績改善。 これは金子さん、北川さんと一緒につくったフルネスの経営の方程式で、営業利益8%という目標を設定して、原価率60%、変動費10%、固定費22%以下という基準を設けて徹底しました。 そのため利益率の低い商品や販売先は英断を下し、立ち上げ3年間は新商品開発も控えて、財務改善と業績改善に集中しました。

Q.この方程式をやり抜くのは大変なことでしたよね。

山隅社長
はい、たしかに。 でも幸いなことに私たちには30年来のお取引先とのパイプがありました。 私たちが独立した経緯もご存知でしたので、皆さまが便宜を図ってくださいました。 また、エスネットワークスの北川さんは当初より常駐で支援をしてくださり、金子さんは社外取締役として、私と共に再生を考え、実行を支援してくれました。 ここまで来ることができたのは、私たちの努力だけではないとつくづく実感しております。


10年後に大きく化けられるように

Q.今後のビジネス構想を教えてください。

山隅社長
私たちはファブレスメーカーとして、私たち自身で商品の企画開発を行い、金型製作、パテント取得までを行い、製造は海外メーカーへ委託していますが、今後も経営の方程式を死守しながら海外提携先の拡大を図るなど、業務プロセスの改善を繰り返していきたいと考えています。 また、今後は少子高齢化に伴い住宅着工数は確実に減少します。 将来の市場でどう販売を伸ばしていくか。 これは30年来のおつきあいのあるホームセンターやチェーンストアさまと連携して、時代にマッチした商品開発と販売戦略を組み立てていこうと思います。 金子さんと私の2人で共に策定した中期経営計画「プラン30」、売上高目標30億円、営業利益8%を今のコアのビジネスと攻めの開発と市場開拓の3本柱で達成しないといけません。 新卒採用も金子さんのアドバイスで3年前から始めました。 見つめているのは10年後に大きく化けられるような体制づくりです。 社員共々みんな一緒に苦労してきましたので、10年後を楽しみにして「プラン30」を達成したいですね。

Q.今後、私たちに期待されていることは?

山隅社長
エスネットワークスさんには本当に親身に取り組んでいただいて、弊社をよく分析してくれました。 金子さんには弊社の社外取締役に就任していただいてもう5年になりますが、いつもフルネスの商品、将来性が面白いという気持ちで取り組んでいただいているのが、1番の励みになります。 昨年から新商品の開発も再開し始めました。 とはいえ、私たちの再生はまだ道半ばですから、今後10年先、私たちがどういうカタチになっていればいいのかを引き続き社外取締役としてアドバイスをお願いしたいと思います。

本日はお忙しいところ、どうもありがとうございました。

担当者の横顔

金子 剛史 株式会社エスネットワークス 執行役員 経営支援第2部長

慶応義塾大学経済学部卒業。 新日本石油株式会社を経て、公認会計士試験合格後、エスネットワークスへ入社。 上場準備会社に約1年半常駐し、内部管理体制の構築を支援。 JASDAQ上場後、プロジェクトチームを率いて東証二部への鞍替えを達成。 その後、複数のM&Aアドバイザリー業務、デューデリジェンス業務、価値評価業務を指揮。 現在は主に企業や金融機関からの依頼に基づく再生スキーム構築、再生計画策定、金融機関調整などの各種企業再生案件を統括。 専門分野は企業再生。

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